8

technology -

towards a deep  ecology of art, architecture and being


research project of goldsmiths, university of london 

director: raphael jay adjani


associate: sian ni mhuiri

 

zero - the aroma of technology, the flavour of art, to savour being


interactive and immersive installation


gakushuin college, tokyo, japan

15 dec. 2009



zer0について

0(ゼロ)」という観念は数学のみならず現代の情報化社会やデジタル社会において欠くことのできない本質的な存在であり、その概念化の起源は往古の南アジアまで遡るとされている。しかしながらこのプロジェクトは、ajaykumarとalok b. nandi、そしてデジタルアーティストらの対話を通していかに若い学生がゼロの起源や概念の理解がいかに乏しいかという事実を発端にしている。zer0テクノロジーのアロマ、アートのフレーバー、存在を味わうことというパフォーマンスアート(講義)とワークショップは若い学生にゼロの概念について再考させ、同時にゼロに関連した日本の「間」や「無」、サンスクリットの「akasha」「shunyata」などの表現にみられる無、空間、時空、間隔という哲学的、芸術的かつ美学的なアイデアに対する造詣を深めてもらうことを目的としている。zer0は往昔の南アジアまで遡る。古代南アジアの言語、サンスクリット語ではゼロは「shunya」と書かれる。Shunyaはまた無を意味する。Shunyaから派生したShunyataは仏教の概念である存在を持つ無、いわゆる空間や無を表わす。かつては、研究者たちが数学的、科学的アイデアを哲学と芸術探求に統合していた。例を挙げれば、あるインドの寺の中心部、その中心のなかの神聖な場所には、仏像や絵画が祀られているのではなく、ひとつの本が置かれていてその本は数学の本であったと言われている。宇宙の理解、把握に努める数学的及び哲学的試みと芸術的概念は密接に関係し合っていると見て取られる。このプロジェクトでは「0」の観念を踏まえた上で、具体的に言語化された手法を頭で理解するより、その環境におかれることによってむしろ言語を越えて感覚的直感的に知覚してもらうことが重要である。それは非言語間のコミュニケーションであり、そのため字義の説明的かつ限定的な定義を敢えて避け、同時多発的体験を持って初めて観客に自発的に感化してもらうことを主題とする。





conception and direction

ajaykumar


curation

toshio shimizu






production support

students of curation department of gakushuin college


sound

ajaykumar, takashi nishida


sound engineering

gareth jenkinson, takashi nishida


text

ajaykumar, developed from:

zero - confluence of art and technology

by ajaykumar and alok b. nandi


visuals

ajaykumar, akiko ban, daniel somerville, takashi nishida